【戦略思考】戦略の考え方は、ポジティブアプローチと分析アプローチが良いのではないかと思う。
みなさん、こんばんは。
しゅーえいです。
今日は、戦略の考え方について、述べていきたいと思います。
戦略と聞くと難しそうな感じがするとともに、あなたの会社で安易に戦略という言葉を使ってはいないでしょうか。
私は、会社でずいぶんと戦略という言葉を使うけど、意味をわかって使っているのかな?と不思議に思います。
戦略の定義
戦略の定義は、学術書を見るといろいろと定義がありますので、なかなか定めるのが難しい言葉だと思います。
例えば、資源アプローチの戦略論で有名なジェイ・B・バーニーによると「いかに競争に成功するか、ということに関して、一企業が持つ理論」と定義しています。
また、日本の経営戦略の研究で有名な伊丹敬三氏による戦略の定義は、「市場の中の組織としての活動の長期的な基本設計図」と述べています。
これだけ見ると、非常に戦略ということをきちんと理解するということは難しい気がしてきますね。
私の中で一番しっくりきた定義は、沼上幹氏の「自分が将来達成したいと思っているあるべき姿を描き、そのあるべき姿を達成するために自分の持っている経営資源と自分が適応すべき経営環境とを関係付けた地図と計画のようなもの」です。
要するに、私は戦略とは、あるべき姿と現状の姿とそのギャップを埋めるための道筋を考えること、と定義しています。
これは、企画を考える時と似ている思考法になりますね。
ポジティブアプローチと分析アプローチ
上で、戦略の定義について、振り返ってきました。では、戦略を策定するにあたり、どのようなアプローチをとった方が良いのでしょうか。
そのアプローチ方法は、大きく2つあり、それがポジティブアプローチと分析アプローチになります。
ポジティブアプローチ
ポジティブアプローチとは、事業は今後どうあるべきなのか?という『べき論』から検討を始めます。この『べき論』を考えるというのは非常に難しいですが、『べき論』から考えることで、どうあるべきなのか?どうありたいのか?という目指すべき姿を考えることが出来ます。これにより、あるべき姿と現状の姿に大きな差を作ることが出来、その差を埋めるためには、どうするべきなのか?というように議論を深くすることが出来ます。
分析アプローチ
分析アプローチとは、どこに問題があるのか?ということを分析してアプローチする方法になります。このアプローチのほうが、世間一般的に行われているアプローチではないかなと思います。ちまたにあふれている問題解決法の本は、分析アプローチを取っているということをご認識ください。
どっちのアプローチ方法のほうが良いの?
どちらのアプローチを使うかは、あなたや会社の状況によると思いますが、戦略として、あるべき姿を描いて事業をするのであれば、ポジティブアプローチがオススメです。上でも述べましたが、『べき論』は大変ですが、みんなであるべき姿を考えだすことにより、現状の延長にはない魅力的な姿を描き出すことができるからです。もちろん、魅力的な姿を描き出せるかどうかは、あるべき姿を考えるチームの考え方によるところが大きいですが、うまくファシリテートできれば、非常に魅力的で、ポジティブなものができるでしょう。
一方で、分析アプローチで、あるべき姿を考える場合、現状の延長になりがちです。なぜならば、分析アプローチは、現状抱えている問題を解決して先に進むというアプローチなので、当然といえば、当然なのですが、そこをきちんと理解できている人はなかなかいないと思います。よって、あるべき姿が現状の延長にある場合は、分析アプローチで戦略を考えるというのが良いのではないでしょうか。
個人にも使える戦略思考
最後に、ポジティブアプローチと分析アプローチは、個人のキャリアプランや夢にも活用することが出来ます。あなたはどうなりたいのか?現状で何が足りないのか?足りないものを補いにはどうすればよいのか?これを考え行動することで、あなたが進みたいと考える目標に最短でいくことができると思いますし、私も実践しています。
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それでは。
しゅーえい。